心雑音についてご説明します。
心雑音について
就学時の検診、乳幼児健診、風邪で診察してもらった時などに医師から「心臓に雑音がありますね」といった指摘をされ驚かれたお母さんがおられるのではないでしょうか。
聴診器を当ててみないとわからない音ですが、心雑音とは心臓の本来の音(心音)とは別に本来聞こえないはずの音です。
大きくわけますと心雑音には下記の2種類があります。
機能性(無害性)心雑音
心臓の病気がないのに聞こえる雑音で心雑音の大半はこれにあたります。
雑音が聞こえる理由はいろいろありますが心臓の血流が心臓の構造物にぶつかって生じる音であると言われています。
しかし心臓に異常がありませんので放置して構いません。
小学校に入ることには聞こえなくなることが多いですが、大人でもやせた人では聞こえることがあります。
病的心雑音
心臓に病気があるために生じる雑音です。
たとえば心室中隔欠損や肺動脈狭窄、心房中隔欠損、動脈管開存などです。
ただし心雑音があることが重症であることにはなりません。大切なのは、体重の増加は?呼吸状態は?風邪にかかりやすいか?同世代の子と比べて運動の状態は?などです。
また、たとえ生まれたときに異常があっても自然に治る場合もあり、悲観的になる必要はありません。
いずれの場合もお宅で悩まずに、専門医を受診していただき正確な診断と今後の方針について詳しくご説明を受けてください。